スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- ) 上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。 新しい記事を書く事で広告が消せます。 |
2-9. 蛇の道は蛇
2007 / 02 / 09 ( Fri ) 昼食を終え、上司のHさんと別れた午後は、俺と関係会社のスタッフとで客回りを続ける。関係会社は中国の会社で社員のほとんどが中国人だ。でも、日本の客が多いので皆日本語が堪能。しかも、関西弁だ。俺の知ってる中国人だけかもしれないが、中国人に関西弁はよく似合う。 さて、そのままお客さんを招いてディナー。中国人のスタッフが通訳してくれているんだけれども、比較的俺たちのビジネスが分かっている人なので話が早い。一言、二言話すだけで意図を汲み取ってくれて、自分の言葉で相手側と会話を進めてくれる。正確性は落ちるかもしれないが、会話の流れが自然だし、相手がリラックスしているのがよくわかる。とはいえなかなかハラを割った話は出てこない。まぁこの辺はどこの国でも共通だ。 さて、ディナーが終わり、お客さんをお送りするとお開きだ。中国人チームのリーダーであるGさんがこちらにきて「お疲れ様でした」と手を差し出す。いやこちらこそ、いろいろお世話になりました。Gがさらに話す 「で、この後は何かご予定ありますか?」 「いえ、ホテルに戻るだけですけど」 「じゃぁ、折角ですのでもう一軒行きますか?」 またこれかよ! 3日連続だよ。 車に乗ってディナーを食べたレストランを後にする。横に乗ったリーダーが話しかける。かなり大柄で、恰幅も良いので広いはずの車内が狭く感じる。 「Hさんに店を紹介したんですけど、行きましたか?」 なんだ、あんただったのかよ、あのナイスなアシストは。Hさんたらもう大満足だったよ。という本音は心にしまって 「ええ、行きましたけど」 と木で鼻を括ったような回答。まだちょっと相手のは肚が読めていないので、やや警戒モードだ。 「どっちに行きました?」 「店の名前覚えてないんですよね」 「階段を下りてゆく方ですか、上ってゆく方ですか?」 「降りてゆく方です」 「じゃ、今日は上ってみましょうか」 するってぇと、中国式の方ってことじゃないですか。いいじゃない。流石、中国人。蛇の道は蛇だねぇ(意味が違うよ)。 |
|
| ホーム |
|