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2-6.だめだめ
2007 / 02 / 09 ( Fri )
SH06

で、俺たちには選択肢があった。Hさんは二つの店を教わっていたのだ。一つは中国語しか通じない店、もう一つは日本語が通じる店。女の子のレベルは前者の方が良いらしい。

女の子のレベルはともかく、俺にしたら前者の店しか有り得ないんだけど、そこは上司を立てなければならない。で、Hさんはどうかというと、日本語が通じる店に行きたそうな雰囲気。まぁそりゃそうだよな。言葉が通じないのでコーフンする変態は俺くらいのもんだ。じゃ、2番目の店にしましょうか。

二人でホテルの前からタクシーに乗り、店の前につける。繁華街の真ん中の道路沿い。目立たない入り口から地下に降りてゆく構造。どうも日本式のKTVというのは奥ゆかしいというか、ひそやかな店構えが多い気がする。階段を下りてゆくといきなり店員が並んで「いらっしゃいませ」の連呼。日本語だ。しかもみんな大声で。まるで居酒屋みたいだ。

この店は結構有名でネットの掲示板でもスレッドが立っている。システムは他と一緒。ママという人が出てきて料金などの説明をすると、ずらずらと女の子が入ってくる。30人程度か。前列の子はしゃがんで後ろの娘が見えやすいようにしている。

すっかりやる気が削がれている俺は、かなり適当に指名をした。完全日本語環境なので、まるで緊張感がない。駄目だよこりゃ。気合が入らないや。

女の子が隣に座って、最初に自己紹介。

「みゆきです」

だって。あり得ないだろそりゃ。どっからみても中国人だよあんたは。初っ端からげんなりする。日本語喋れてるけどひどい訛りなのだ。でも、向こうは喋れてるつもりなんだろうな。まぁ流暢だとは思っていないだろうが、まぁ話が通じるのは事実だし、日本語で接客するのも店のサービスの一環なんだろう。

しかし、夜の中国語勉強中の俺にとっては、何で金を払ってまでして下手な日本語で調子を合わせなきゃのかわからない。どうせカタコトなんだったら、俺のカタコト中国語を喋らせろってんだ。

勿論、中国語で会話しようと言えば応じてくれるけれども、会話が通じなくなりかけたらすかさず日本語で助け舟が出てくる。こっちのため、というよりも女の子の方が面倒臭いと思うんだろう。まぁ現実的に考えればその通りだ。日本語で話が通じるのに、何が悲しくて変な客のカタコト中国語のおままごとに付き合わなきゃならないのだ。特別料金でも貰わなければ割りに合わないよな。

しかし、そう考えると、中国式KTVで俺の相手した女の子はとんだ災難だよなぁ。いや、申し訳ない。まぁでも、客商売ってそんなもんだよな。



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