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2-5.婉曲表現
2007 / 02 / 09 ( Fri ) 今回の出張で、上司のMさんに大分北京の夜を連れまわされたが、ある意味、Mさんはそういう遊びが違和感がない人だった。そういう遊びが好きそう、ということではなくて、負けず嫌いで何にでも首を突っ込むタイプの人なのだ。 海外旅行のオプションで、ダイビングとゴルフとをどちら選びますかと聞かれて、午前中にゴルフして午後にダイビングを入れるような人だ。来たボールは全部打ち返すというか、山があったらとりあえず登るというタイプ。だから、中国でそういう遊びがあると知った瞬間から、徹底的に店を研究してトライする、というのは容易に予想できたし、誰もが違和感を感じなかった。 一方、もう一人の上司Hさん。彼は全く違うタイプの人間だ。とりあえず反応する、というんじゃなくて、自分なりの世界観というか、ルールを持っていてそれを徹底的に守る人だ。仕事振りもそれが現れていて、物凄く整理された仕事運びをする。ある意味、潔癖症というか神経質な雰囲気すら感じることもある。自分専用の小さいホウキを持っていて、それで机の上を黙々と掃除してたりする。そうしている時のHさんはやや近寄り難いものすら感じるのだ。 多分Hさんと一緒にしゃぶしゃぶを食べたら、Hさんがアクを綺麗にとってくれるのでとても美味しいしゃぶしゃぶが食べられるんじゃないかと思う。そんなHさんは、Mさんの先導で北京で一緒にそういう店に行ったりしたけど、引っ張られて仕方なくという感じで、自分から行くようなタイプではないと思ってた。 そのHさんと二人の夜だ。俺も自分から誘うタイプではないので、このまま清純な夜を過ごすのも悪くないと思ってた。ところが、Hさんから 「今晩どうしましょうか」 という建設的な発言。これにはほんとうに驚いた。 絶句する俺に構わずHさんは言葉をつなぐ。 「こちらの関係会社の人から、店を紹介して貰ったんですよ。もし疲れてなければなんですけどね」 なぁるほど、関係会社が良い仕事をしたわけやね。流石のHさんでも目の前に絶好のセンタリングが着たらゴールしてみたくなっちゃうわな。魔が差すってやつですか。 俺が疲れてなければ、なんてことを言っているが、行きたくなければメモを握りつぶせばいい話。まぁでもそんな野暮なことは言いっこなし。俺もたいがい従順な部下だから、こういう時には素直に流れに従う。 「いや、そんなに疲れてないですよ。折角だから行きますか」 この“折角だから”とかつけるあたりがまた、ねぇ。いやいや、日本語って美しい。 ま、そんなこんなで上海初日の夜からいきなり出撃命令が下ったのでありました。 |
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