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4-09.周年感慨
2008 / 06 / 01 ( Sun ) 上海支社と連絡をとって出張の日程を決める。メールの相手は相変わらずの台湾人だ。語尾に付くCheersに対し、飽きずに心の中で突っ込みを入れながら日程を徐々に週末に持ってゆく。 そしてうまく金曜日の会議でフィニッシュできるようにすると、次に帰りの飛行機をフリー扱いにして経理からチケットを貰い、自分で改めて日曜日の便の予約を入れる。面倒な作業も今ではすっかり手馴れたものだ。 気がつけばもう春だ。桜のつぼみも緩み始めて、天気予報では開花予想が話題になりつつある。コートの要らない日も増え、徐々に気持ちも開放的になる。上海でももう厳しい寒さを感じる日はほとんどなくなっているそうだ。出張はコートなしでも大丈夫かもしれない。 彼女との会話は毎日になった。電話はもうほとんどしなくなっていたが、代わりに昼間はほぼ毎日メッセンジャーでおしゃべりだ。そして夜になるとSMSが来る。日程が確定したとの連絡をすると、彼女がうれしそうに返信してきた。 「It’s our first anniversary, isn’t it?」(1周年よね、そうでしょ?) 考えてみたら、彼女に初めて会ったのはちょうど一年前の今頃なのだった。北京から上海に来た俺は、中国の協力会社の接待でKTVに行って彼女を指名した。持ち帰り不可だというのを知らずに持ち帰りのリクエストをして断られ、それを彼女に話して凄く憤慨されたのだった。 考えてみればこの一年、いろいろあったものだ。懐かしい思い出話などを織り交ぜながら深夜までSMSをやりとりする。最後に彼女が「じゃぁね。Have a good dream, kiss you」と書いてよこす。俺も返信を打ってPCを閉じるとベッドにもぐりこんだ。 こんなに彼女と深い関係になるとは思わなかった。1年経って、十分二人で盛り上がれるだけの思い出がある。いろんな意味で認識が変わったし、自分自身も変わったと思う。何故かあまり変わらないのは俺の中国語のレベルだけだ。 中国語はまだまだだけれども、中国人に関する理解は深くなった。彼女を知り、彼女と一緒に行動することで中国人だけに見せる様々な光景を目にすることができた。出張ベースでこういう体験ができたのは悪くなかったと思う。1年後もさらにそういうことを考えることになるのだろうか。 感慨と期待を胸に、俺は上海行きのJAL便に乗り込んだ。 |
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