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4-10.今年初訪
2008 / 06 / 01 ( Sun )
4-10

今年初の上海は、前に来たときよりも暖かく、やさしく迎えてくれた感じがした。
単純に冬から春になっただけなんだけれども、まぁいいじゃないか。

支社で仕事や打ち合わせが一通り終わったのが金曜の夕方。それからいよいよお楽しみだ。

支社の人間に挨拶をして会社を出る。今日帰国するのかと聞かれて、友達の家に泊まるから日曜日帰国だと答える。夜の帝王のYが抜けてすっかり淡白になったこの支社は、こんな面白いネタも完全スルーだ。何で俺がこっちに友達がいるってことを不思議に思わないんだろう。まったく何のつっこみもなく「Have a nice weekend」なんて言って俺のことを送り出す。

こんな奴等に商売任せといて大丈夫なのかな実際。

ま、それはそれとして、会社のビルの前からタクシーを拾って行き先を告げる。彼女の家の住所も大分言いなれてきたので一発で通じる。まぁ何にしろ語学は慣れだよな。日が翳り初めた街中をタクシーが走り、そして見慣れたマンションが見えてきた。

「停車、停車」と言ってタクシーをとめる。そして「現金(シンチン)」。

「我給発票」「好的」という会話を経てレシートを貰う。相変わらずプリントアウトが長いのでその間に外に出て、助手席の床に置いてあるキャスターバッグを取り出す。そしておつりとレシートを助手席から手を伸ばして受け取り「謝謝」。「再見」と言う運転手に笑顔で同じ言葉を返してマンションのホールに向かう。

エレベータのボタンを押して扉が開くまでの間、壁にかけられた液晶画面を眺める。昔ここでも話をしたけれども、中国のビルはこういう液晶画面があって、CMを流しているのが一般的だ。エレベータを待ってるときというのは結構暇なのでついつい見入ってしまう。

エレベータの扉が開き、住人らしき人と一緒に乗り込む。スーツ姿は俺だけなのでなんだかちょっと浮いている感じだ。でも、他人は他人、俺は俺。最初の頃だったら挙動不振になっていたが、今では慣れたものだ。

エレベータを降りて廊下を歩く、突き当りが彼女の部屋だ。呼び鈴を押すが回線が壊れたらしく音が出る気配がない。しょうがないので扉をノックする。最初は軽く、次にやや力を入れて拳で数回叩く、鍵を開ける音がして派手な軋み音とともに木製の白い扉が開いた。中には懐かしい顔の彼女が待っていた。



4-10b



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