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4-08.即时通讯
2008 / 06 / 01 ( Sun ) さて、一皮むけて大きくなった俺だが、彼女との間に少し進展があった。新しい通信手段を手に入れたのだ。Messengerソフトだ。 ポイントは、彼女が昼の仕事を始めたということ。普通の会社なので、彼女は会社のPCを与えられている。そこで、Messengerを使えば昼間ならいつでもおしゃべりできるという訳だ。それまでMessengerは使ったことがなかったが、彼女が強烈に薦めるので渋々会社のPCにインストールしてみた。 彼女からご招待メールが来る。hotmailで新しくアカウントを作ったみたいだ。彼女にSMSでいろいろ聞きながらソフトを調整し、ようやく開通。 「Hello! Are you there?」 「Yes! Finally we can connect each other.」 開通の挨拶を交わし合う。ソフトの設定が終われば後は普通に入力してゆくだけでいい。しかもSMSにくらべてもかなり反応が良いので会話がしやすそうだ。 なかなか快適なこのソフトは二人にとっての良いおもちゃになった。 毎日パソコンを立ち上げると自動的にメッセンジャーにログオンする設定になっていて、仕事を始めると向こうに分かってしまう。すると、しばらくして「How are you doing ?」なんて感じで絡んでくる。ちょっと忙しくなったりすると小休止になるけど、終わるとまたおしゃべり。バイトの分際でこんなにさぼってていいんだろうかと相手の事が心配になるくらいだ。 メールしかなった時代は返信に最低半日はかかったが、Messengerになるとほぼ即時に返信が返ってくる。二人で同時にしゃべって会話が混乱することすらある。これはかなり実際の会話に近い感じだ。相手の反応が早いので、文章も短く、口語調になる。詩的で難解な文章に難儀していた俺としては、直裁的な言い回しで会話ができるMessengerの方が数段使い勝手が良いのだった。 他愛もない会話だが毎日続けてくるとだんだんと情が移ってくる。会いたいと言いながらも心の底で相手の様子を伺うような、やや微妙な関係の中で膠着状態を続けていたのが、今や急速に雪解けが進んでいるような気がした。 ようやく旧正月ボケが終わった上海支社からミーティングの誘いが来た。 その出張に合わせて、ごく自然に彼女に会いに行く話になった。俺は最初ホテルを予約するつもりだったが、彼女に強く反対されて彼女の家に宿泊することになったのだった。 即时通讯(jíshí tōngxùn)というのはメッセンジャーのこと。言われてみればなんとなくわかるよね。 |
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