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3-6 台式歓待
2008 / 02 / 24 ( Sun )
CN3-06

彼女と電話で話した翌日、今度は少し長文のメールが送られてきた。まぁいろんな意味で電話は良い刺激にはなったようだ。しかし、その後がまた続かない。また徐々にテンションが下がり、1ヶ月後にはメールの間隔が1週間以上になりつつあった。

そんな折、上司Mと一緒に別件が持ち上がった。台湾への視察出張だ。

ボーイング747で成田から台湾中正空港へ。夜便で入り、翌朝一番から工場を視察して会食をして、さぁいよいよフリータイムだ。

台北の街は栄えていた。北京から上海に初めて来た時の印象もそうだったが、台北は上海からさらに一段進めた感じだ。街並みは明るく、でもちょっと雑然とした感じがある。繁華街らしきところで車を止める。この辺の指示は全部俺の役目だ。台湾は北京語だからまぁ問題ない。レシートが出るのを待つ車内で上司Mが感心したように言う。

「客観的に見てさ、お前は英語よりも中国語の方が喋れてるよ」
「えーマジですかそれ」

確かにそうかもしれない。英語の会議ではそもそも俺はほとんど喋らないのだ。一方、街中での中国語はカタコトではあるけれども、Mは全然駄目なので俺が率先して喋っている。実際には大したことは喋っていないんだけど、何も知らない人がみたら中国語の方が得意な人だと思うかもしれない。

二人で台北の街に降り立ち、良さそうなKTVを探す。今回は事前調査が十分いかないので行き当たりばったりだ。しばらく歩き回って、Mが選んだKTVに入った。

初めて北京でKTVに行った時もMの引率だった。あれは面白い体験だったけど、店のレベルはいまいちだった。今回、台北で入った店も同様。そもそも中国のようなKTVとは違う代物だ。カラオケボックスみたいな部屋に案内されて、しばらく座っていると女の子が二人入って来る。選択の余地無しだ。

ビールがジョッキで出てきてさぁ乾杯。と、いきなり一気呑み。次にボーイが俺とMに挨拶をしにくる。挨拶代わりにまた一気飲みだ。

昔の中国では「乾杯」というと本当に杯を干さなければならなくて、飲み会のたびに何度も乾杯があるので大変だという話を聞いたことがあった。しかし実際には北京でも上海でもそんな場面に遭遇することは殆どなかった。しかしここ台湾では、古き文化がまだ息づいていた。

ジョッキを3杯目を一気に喉に流し込みながら、ダーウィンの進化過程図が頭をよぎった。



CN3-06b

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by: * 2013/03/30 12:58 * [ 編集] | page top↑
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