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(1) KTV
2007 / 01 / 03 ( Wed ) いきなり、中国関係の仕事というのに入れと言われてドン引きした。。 俺は30代になる今までずっと国内で働いてきた。海外の仕事もある会社なのだけど、俺は英語がまるきし駄目なので海外関係の仕事は慎重に避けていたのだ。 ところが、まだ寒い2月の初め、外を吹く風よりももっと寒い話が俺のところ吹き込んできた。いろいろ駄目な理由を並べて穏便に断ろうとしたけれども、どうやら他に人がいなかったようで、半ば強引にメンバーに入れられてしまった。 ほどなく最初の出張になった。時期は2月の中旬。中国でいう旧正月だ。北京の関係会社と打合せをするのだそうだ。夜の飛行機で飛んだのだが、機材のトラブルで出発が遅れて北京に着いたのが夜10時半頃。 入国審査場に出たあたりから、中国語表記が目立って、異国に来たんだという印象がある。ホテルに着くと簡単に食事をして、チェックイン。その日はホテルのバーで酒を飲む。女子十二楽坊みたいな3人組が演奏中。いかにもという感じ。でも、ボーカルの女の子が間奏中に携帯を見てる。こういういい加減なところでまた、日本との違いを感じる。 翌日は朝から一日中会議。英語の会議で一言も喋れず、俺は何しに来たんだと思う一日。夜は彼らと北京ダックを食べる。料理は美味しいが会話がねぇ。。。で、長い長い一日が終わって、彼らと別れた。そのまま俺らも解散かと思ったら、さて、どうしますか。と上司のMさんが言う。折角だからカラオケにでも行きますか?と。 中国まで来て歌うたってどうすんですかって聞いたら、中国のカラオケ(KTV)は風俗なんだそうだ。そんなことすら知らなかった。どうも事前にネットでいろいろ調べていたようだ。いや~じゃぁ行きますか。上司の誘いだから断れないよな。もう一人の上司であるHさんは仕事で行けないというので、若手のT君と3人で行くことになった。 で、タクシーに乗って行ったのが王府井のそばのKTV。 そもそも道中、真っ暗である。店に着いても、一応ネオンはあるがそんなに明るくはない。なんだかちょっと寂れた雰囲気だ。入り口で応対したボーイに対して、Mさんは自信たっぷりに振舞うんだけど何が問題だって、言葉が通じてない。日本語どころか英語も駄目そうだ。 明らかに中国人向けの店なのだ。ネットで調べたらしいけど、ネットってガセも多いからなぁ、やっちゃいましたかねぇ。店にとって我々は想定外の客のようで少しパニクってる。店内が慌しいよ。 しかし、敵もさるもの、我々を部屋に通して英語喋れる人間を連れてきた。裏で経理か何かやってそうな感じの女の人だ。英語喋れる人ってのが相当少ないんだろうな。 で、しばらくすると女の子がぞろぞろと入場。この中から好きに選べということらしい。Mさんが「English speaking?」というと2人が手を挙げた。そのうち一人を早速指名。若手のTも残った英語の子を指名。残りは中国語の人だけだ。 仕方ないので、目が合った性格の良さそうな娘を選択。でも中国語なんか喋れないぞ、どうしよう。Mさんが「大丈夫、筆談でいけるから」。大丈夫なんだったら、あんたがやってくれよ。 女の子が横に座る。書くものをくれとジェスチャーで要求。酒はメニューから指差して選んだ。你好、くらいのはまぁ言えるがその他の会話が全然無理。紙が運ばれてくるまでの間が気まづい。で、紙が運ばれてくるなり、女の子はいきなりこう書いた。 ”新春快楽” キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!! 快楽ですよ“かいらく”っ! 流石風俗店! やる気まんまんですよ彼女はっ! 北京万歳。 旧正月の北京市内。夜10時過ぎのことだった。 |
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