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4-05.虚々実々
2008 / 06 / 01 ( Sun ) 年が明けてしばらくたった頃に、彼女から再びSMSが来た。少しまた話を蒸し返したりしてみたがもう不満を言うつもりもないようだった。それを確認した俺は再度仕切り直しのつもりで会話を始めた。 断続的ながら翌日の午前中まで続いたSMSの会話の最後に、彼女は「近いうちに会えるといいわね」と書いて寄越した。 比較的いい感じで終わった会話だが、その日以降、またSMSが途切れてしまった。1日待っても2日待っても彼女からのSMSはない。1週間経った頃、たまりかねて今度はこちらからSMSを送ってみた。 翌日の夕方になってようやく返事が来た。 「電話番号やアドレスが消えてしまって、連絡できなかったの」 その日はちょっと会話が続いたものの、翌日からもまたSMSはなし。10日くらいしてこちらからまたSMSを出してみても、今度は返事がなかった。 ありゃ? 時期はもう2月、中国では旧正月だ。喰いつき易い話題ということで、旧正月だけどどんな感じ?なんてメールを打ってみたのだが返事はない。一体どうしたわけだ。 家は知っているので上海出張のついでに寄ってみようかと思ったけれども、日本での年末年始が終わった後すぐに中国の旧正月が入ってしまうので、何となくまったりとしてしまう。誰かが休みだったりお客さんが休業に入るのでアポが入らなかったりで、仕事の話が詰まっていかないのだ。 そうこうするうちにもう2月下旬だ。2週間振りに思い立ってSMSを出してみたら、今度は10分も経たないうちに返事が来た。 「連絡来ないので忘れられちゃったのかと思ってた。携帯盗まれてこちらからは連絡できなかったの」 「ごめん、仕事が忙しかったんだ。それに携帯盗まれたなんて知らなかったし」 何故かこちらが謝る話になっている。携帯の番号がなくなってもYahoo!のアドレスからメールできるはずだと思うんだが、どうもそういう話にならない。彼女は昼の仕事も始めて忙しい日々を送っていた。毎日4時間も寝れない状態だそうだ。 「多分少しネガティブになってるかもしれないけど、もしあなたの方から連絡くれなかったら、私みたいな人間のこと気にもかけてないんだと思って諦めるしかなかったわ」 そういえば年末にケンカした時も、俺からメールをくれないことに不満を言ってた。忙しいのは事実だろうが、その一方で、俺の愛情を試しているのかもしれなかった。 |
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