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3-3 帝王来日
2008 / 02 / 24 ( Sun ) そんなメールのやりとりをしていたら、上海支社からYが出張で日本に来ることになった。俺たちが中国で進めていた仕事の報告だ。 呼んでくれれば行くってのに、話がどこかでこんがらがって日本で打合せをすることになってしまった。ずっとホームゲームだったYもたまにはアウェイで試合したいってことかもしれない。そうなると、迎え打つ日本代表の俺たちも作戦を考えないといけない。早速事前打ち合わせだ。 日本の会社だと時々あるんだけど、うちの会社もご多分にもれず、重要な会議は喫煙ルームでされことになっている。早速仕事もそこそこに喫煙ルームで網を張り、上司のMをつかまえる。 「やっぱり、中国にないもんがいいですかね。イメクラみたいなのとか」 「いや、逆に回りくどくって駄目じゃないかなぁ。もっとストレートなのがいいよ」 「じゃ、やっぱソープですか」 「それ系じゃないかなぁ」 「どこかいい店知ってます?」 「俺も出張でもなきゃ風俗行かないからなぁ。そうだ、F課長に聞いてみたら?」 「F課長ですか??」 「あれ?知らないの?彼はソープ狂いで有名なんだけど」 えぇっ?知らなかった。あの彼がですか?F課長というのは、俺の隣のシマの課長で、仕事の上では物凄く厳格な人で知られている。特に彼の新人イビリ、じゃなかった、新人教育は有名で、若手からは鬼軍曹と呼ばれている。その彼が、ソープ狂いだったなんて。しかもそれが「有名」ですと?一体どこで有名? 喫煙をすると重要な会議に参加できるようになるが、女遊びを語り合える上司を作るとまた一段世界が広がる。そう考えると2ヶ月前の中国出張はまさに人生の転機だ。 でも、流石の俺も普段会話もしないF課長にいきなりソープの話を振る勇気はなく、ネットで高級ソープを調べただけで俺と若手のTとでYとの夕食に臨んだのだった。そして夕食が終わり、店の外に出た時にYに恐る恐る話を切り出す。 「さて、これからどうしようか」 すると、Yはこともなげにこう言い放った。 「あ、俺はこれからいつも行く店に流れるよ。じゃぁな。」 「えぇっ?」 聞けば彼は日本は3度目らしいんだけど、しっかり人脈を築いているようだった。 ホームゲームは惨敗。夜のロナウジーニョに格の違いを見せつけられた俺とTは、二人でとぼとぼと会社に戻った |
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